2013年10月30日水曜日

続その男、気まぐれにつき


その男、気まぐれにつきの続編であります)
僕は彼の召使いではありません。
それは断じて違います。じゃあ友達かと言われれば、
ん〜ちょっと違う。
違わないんだけど、はまっていないというか。
つまり、定義できないのです。
よく分からない。だからと言って定義する気にもなれませんし、
する必要もないのだろうと思います。
そんな妙な関係です。はい。本当に妙だと思います。



そんな彼ですが、あまり人と関わるのが得意ではないように見えます。
他人である僕が彼の性格を「こうだ」と言うことはできませんので、
あくまでもそう、見えるということです。
人と関わるのが好きではないのかもしれません。
彼を見ていると、人との間に一定の線をひいているように見えます。
私以上に彼に対して深入りした人間を私は知りません。
しかし、その私もまた、そこまでの深入りはしていない。
そこにも何かがあります。ですが、
それはあっていいものなんだろうと思います。
彼は「そういう人」です。彼との関係はそれでいいんです。



そういう印象だから、
彼からは人の生臭さみたいなものはあまり感じませんでした。
何を考えているかよく分からない人間です。
だって、言わないんですから。本当に言わないんですよ。
自分のこと。ずるいくらいに。
もしかすると彼自身の器用さが関係しているのかもしれません。
彼自身も気がついていないくらい、
人との間にうまく線を引けるんじゃないでしょうか。



そんな男が今、泥臭く、生臭く動いています(たぶんだけどねー)。
人がたくさんいる大きな街で。
実際、近くで見ている訳ではないので、なんとも言えませんが、
泥臭く、生臭くあってほしいとも思います。



彼以外にも、もう一人おもしろい男がいます(いきなり登場)。
自分の意志は見せないように、さも意志などないように生きながら、
実はしっかりとした大きな柱のようなものを持っている。そんな人間です。



彼達をとても尊敬しています。
僕にないものをたくさん持っているからです。
だからといって、彼らは人の持っている物を欲しがりません。
そこが憎いぐらいにいいのです。
僕よりも何倍も大きな人達です。

0 件のコメント:

コメントを投稿