そのクッキングでは子ども一人ひとりの発達や興味に応じた活動になるように選択を取り入れたりと様々な工夫をしています。
その集大成として年長さんが毎年、この時期に昼食作りを自分たちで行い、他の子たちにふるまうという「おもてなしクッキング」という活動があります。
かなり簡単に説明してしまいましたが、その「おもてなしクッキング」の様子を年長の担任の先生に原稿にしてもらっていました。その内容がまさに子どもたちの思いが詰まった素敵な文章だったのでここで紹介させていただくことにします。
あっ、ちゃんとご本人にも許可はとってありますよ。
『おもてなしクッキングをしたよ!』~自発的活動から見えた子どもの姿~
【生きる力をつけよう!】
今回のクッキングは毎月取り組んできたクッキングの集大成。“火を使うこと”“包丁を使うこと”が上手になった年長さんが、その力を十分に発揮してみんなをもてなします。
【どんなふうにしようかな?】
大人が「こうしなさい!」と言うのではなく、子ども達自身がどんなふうにもてなすかを考えます。
「レストランみたいにしたい!」「いいね。チケットもいるよね?」「おもちゃ付きのごはんなんてどう?」など、話す子ども達の目はキラキラ。それはきっと“やらされてる”のではなく、子ども達自らが“やろう”としていたからでしょう。
【みんなにないしょで!】
準備開始のその時「みんなにばれんようにしよう!」の声。窓に目隠しカーテンをして“秘密の準備”は実行されました。ただクッキングをするのではなく、“みんなをあっと驚かせたい”“もっともっと喜ばせたい”という子ども達の思いがとても伝わってきました。
【みんながよろこんでくれてうれしい!】
「みんな喜んでくれるかなぁ?」と、おにぎりとお味噌汁を作ります。そして、開店。一人ひとりの子がお客さんにはりきって昼食をふるまいます。最後、子ども達がみんなに言った言葉は「今日は来てくれてありがとう!」でした。
みんなが「おいしいよ!」と喜んで食べてくれたことが嬉しかったという思いだけでなく、自分達の思いを受け止めて喜んでくれたみんなへの“ありがとう”の気持ち、まさにおもてなしの心を感じた瞬間でした。
子ども達は自発的な活動の中から、こうして大切なことを学んでいくんだなと実感したおもてなしクッキングでした。
当日、子どもたちの姿は本当にイキイキしていました。みんなが誰かのために考え、誰かのために行動していました。場の雰囲気もとても良かったんです。年長さんの頑張りに対してを言葉はもちろんですが、みんなの空気が「ありがとう」と言っているようでした。大人も子どももここから楽しんで、感謝した会でした。
誰かのことを思いながら、考え、行動するってとても大切なことだと思います。それが集団で過ごしている意味でもあり、大切なことのひとつだと感じます。
素敵な会でした。みんな、ありがとう。
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