2015年9月27日日曜日

オニヤンマ

日本最大のトンボといえば、あのオニヤンマですね。
見かけた時には思わず「うわぁでかっ!」となってしまうあのトンボです。
頭部からお腹の先端までは9〜11㎝ほどに達するので、
よく見るトンボに比べると明らかにその大きさが分かります。


僕は子ども頃、虫を捕るのが大好きだったので、このオニヤンマも追いかけて
いました。ですが、飛行スピードが速くなかなか捕獲できなかったのを思い出します。
オニヤンマの飛行速度を調べてみると秒速2メートルとありました。
これは速いのかな?と思ったら、ギンヤンマは秒速7メートル、
ルリボシヤンマという種類になると秒速10メートルになるそうです。
これはもう、トンボは飛行速度が速いということでいいのかもしれませんね。


飛行速度が速いので、なかなか捕獲できないのですが、子どものころ、
そんなオニヤンマを捕まえようとして気がついたことがあります。
それは、少し待っていたらまたオニヤンマが同じ場所に戻ってくるということです。
なので、とり逃がしても、しばらく待っているとリベンジの機会が与えられるので、
何度か繰り返しているうちに捕獲できます。
オニヤンマには一定区域をパトロールし、侵入してくる同種の個体に
接触を図るという性質があるようなので、この行動にも当てはまりますね。


また、うまく捕まえた後、手でオニヤンマを掴むのにも注意が必要です。
僕も何度か噛まれたことがあるのですが、とにかく痛いです。
大きな顎が特徴で、肉食でもあるので噛まれると当然痛いですね。
何でもセミやスズメバチ、カマキリを捕食した事例もあるそうなので、
その獰猛ぶり、噛まれた時の痛さには頷けますね。
いや〜本当に痛いんですよね。噛まれると。でもかっこいいから
また捕まえたくなるんですよね。


そんなオニヤンマ、保育園の中にもよく入ってきます。
この間は部屋の中に入ってきたな〜と思ったら、しばらく室内を飛んだ後に、
回っている扇風機にむかって突撃して、撃沈してしまっていました。
「え?」と驚いてしまいました。
扇風機の風に吸い込まれたのかな?と思ったのですが、調べてみると
どうもそうではないようです。
オニヤンマのオスは羽ばたくものはメスだと思ってしまうそうです。
そういう性質があるため、回転しているものをメスと勘違いしたりするそうです。
なので、扇風機の回転に反応して接近してしまい、撃沈してしまったのですね。
なんともオスというのはどの世界でも憐れなものだなと思ってしまいます。


この性質を利用して、ひもの先に小石などをくくりつけたものをぐるぐる回して
オニヤンマを採取するという技法があるそうです。
おもしろそうですね。それにしてもこれは誰が思いついたんですかね。
夏が終わり、秋が深まると昆虫たちも姿を消します。
なんだか少しさみしいですね。


2015年9月20日日曜日

どっち

長い 短い
大きい 小さい
高い 低い
明るい 暗い
大雑把 神経質
真面目 適当
感情 理論


対比?とか比較?されるものをちょっと挙げていました。
いろいろ挙げるとたくさんありそうですし、
これとこれは対比にはならないんじゃない?というものもあるかもしれませんが、
こうやって対比になるような言葉を並べてみるとなんだか癖として、
「じゃあ自分はどっちなんだろうか?」とついつい考えてしまいそうになります。
真面目なのか、適当なのか。
明るいのか、暗いのか。
どっちなんだろうと。


どっちだろう?と思い、考えると
ん〜こっちかな?というようにとりあえず自分はどちらかなと
決めることがあります。
だいたいそれに間違いはないのかもしれませんが、
どっちってこともないんじゃないのかなとふと思いました。


感情と理論なんかもそうですよね。
何かを考えたり、決めたりする時に感情ばかりで動いてしまうと
一体何を大切にしているのか分からなくなってしまいます。
しかし、だからといって理論ばかりで動いてしまうと人と人との関わりにおいては
なんだかちょっと冷たいなということにもなったり、
なかなか動きを起こすことが難しくなるように思います。
そんな時に、思ったのが「どっちも大事じゃんか」ということでした。
なんていうのでしょうか、「バランス」なのかもしれません。
なんでもバランスが大切ですね。


それは柔軟ということにもつながるのかもしれません。
どちらかに偏っていると、それしか受け入れられなくなってしまいそうですね。
その時、その時に応じて、受け止め方、対応の仕方を変えることのできる人は
様々な面を自分自身が持っているという柔軟な人なのかもしれません。


ちょっと何を言っているのか分からなくなってきましたが、
どちらかのタイプだと決めつけて行動を狭めるのではなく、
様々な考え方、行動の仕方をもった柔軟性の高い人間に
なれたらいいなのかなと思いました。









2015年9月13日日曜日

変わっていく

27歳です。まだまだ若いです。むしろ盛りだと思います。
そんななかでも「あ、もう27なんだ」と気がついて、
なんだか妙な焦りを覚えることもあります。
それは、歳を重ねる実感を感じたり、意識することが少なくなったからですかね。
学校なんかだと学年が上がることで、自然と年齢を意識したりしましたが、
学校を卒業すると分かりやすく意識することが減るからなのかもしれませんね。


そんな27歳なわたくしですが、最近、体の変化を感じるようになりました。
27歳で「老いてきたな」なんて言うつもりはありません。
まさに盛りですから!
ですが、体の変化というものは明らかに感じるようになりました。
そのひとつが背中の凝りです。
本を読んだり、パソコンをしたりするので仕方のないことなのですが、
以前は背中の凝りを感じることはほとんどありませんでした。
学生時代は剣道をしていたので、否応なしに竹刀を振ります。
肩甲骨ぐりぐりで、血行もバツグン!だったのではないでしょうか。
そんな時に、もちろん凝りなど感じることもなく、それが当たり前というか、
意識すらしていませんでした。
それが、最近は朝起きて、すでに背中が凝っていたり、
張っていたりします。
肩凝りも少し感じるようになりました。
僕はこういうことには本当に無縁でした。
大きなケガもなく、体が特別痛むということはありませんでした。


あと、睡眠時間による翌朝の動きも変わってきました。
あまり寝れていない次の日の朝は明らかに体の動きにくさを感じるようになりました。
「体が重たい」そんな感覚がズシっとつきまとう感じがします。
少し前は「早く寝るなんてもったいない!夜はこれからだぜ!」
という感じで、夜更かしが当たり前になっていました。
それでも翌朝は動けていたので、早く寝ることにあまり意味を
感じていなかったのですが、今では翌朝のことも考えて、ほとんど
夜更かしをしないようになりました。
これも変化であります。


と、ここまで書いて思ったのであります。
これ、年齢とかじゃなく.....太ったからじゃないの!?と。
学生時代からドカンと太ったわたくしです。
思えば、体への負荷も相当かかっているのではないでしょうか。
そんな歪みが体の様々な部分に出ているのかもしれません...。
こりゃ!痩せないといかんではないか!
と綴りながら改めて感じたのでした。


思うだけではダメなんですけね〜。








2015年9月6日日曜日

玉虫

先日、園庭で玉虫を見つけました。


玉虫の色、きれいですよね。
僕はこの玉虫が好きなのですが、
不思議と子どもの頃はほとんど見たことがありませんでした。
当時も、「玉虫を見てみたいな」と思っていたのですが、
なかなかその機会に恵まれずにいました。
ですが、大人になった今では結構な頻度で玉虫を見かけるようになりました。
そのほとんどを職場の近くで見ているのですが、子どもの頃住んでいた場所と職場は離れています。虫の分布の違いがあるのかもしれませんね。


そんな玉虫ですが、写真のように美しい外見をしていることから古来より、
大切に扱われてきました。本当にきれいですよね。
全体に緑色の光沢があり、背中には赤と緑の縦じまが入っています。
虫の天敵である鳥は「色が変わるもの」を怖がる性質があるため、
この玉虫にはあまり鳥は近づかないそうです。
鳥は色が変わるものが怖いんですね。
だから、畑や田んぼにはCDだったり、
キラキラとしてテープがつるしてあったりすんですね。


古来より大切に扱われてきたといいましたが、
この玉虫は卵をりんごや槇などの樹皮の割れ目や傷跡に生み付けます。
そうすると、幼虫は幹の奥深くに穴を掘って幹を食べてしまうので、
木が弱ってしまい風雨で木が折れたり、倒木につながってしまうということで、
果樹園の方や庭師の方などには害虫ということで、結構嫌われているそうです。
玉虫も生きていくため、
子孫を残すためにやっていることなので罪はないのですが、
人の都合で害虫になってしまうというのもまた
現代では仕方のないことなのかもしれませんね。


現代では害虫としてみられてしまうこともありますが、
この玉虫の金属光沢は死んだ後も色あせることがないため、
装身具(指輪やネックレス、ペンダントなど)に加工されたりしてきました。
その中でも「玉虫厨子(たまむしずし)」というのが有名ですね。
玉虫厨子は法隆寺が所蔵する仏教工芸品で、
装飾に玉虫の羽が使われてある国宝の工芸品です。
「厨子」を調べると「仏像などの礼拝対象を納めて屋内に安置する、
屋根付きの工作物」とあります。
しかし、現在の玉虫厨子には玉虫の羽の部分はほとんどなくなっているそうです。


そんな玉虫厨子を復活させようと「平成の玉虫厨子」と銘打って約4000人もの職人さんが集まり2004〜2007年という約4年の歳月をかけ美し玉虫厨子を復活させたそうです。しかもこれ、岐阜県の造園業をしておられる方が一億円をこえる私費を投じて完成させたということでさらに驚きました。
さらに驚いたのが、この平成の玉虫厨子に使われた玉虫の数です。
なんと2万匹以上の玉虫の羽が使われたそうです。
ネットなどでこの厨子を見ることができますが、とても美しいです。
一度は見てみたいなと思いますが、2万匹の玉虫はどうやって手に入れたのですかね。
地道に捕まえるのは途方もない感じがします。
玉虫を養殖していたのですかね。


玉虫、実際に見てみると本当にきれいで、
ずっと見ていても飽きないので、ぜひ見かけた際は近づいて見てみてください。
その美しさにうっとりしてしまいますよ。
あ、ですが、すぐに飛んでいったり、
ぽろぽろとかわいいウンチをするので少しだけお気をつけ下さい。