日本最大のトンボといえば、あのオニヤンマですね。
見かけた時には思わず「うわぁでかっ!」となってしまうあのトンボです。
頭部からお腹の先端までは9〜11㎝ほどに達するので、
よく見るトンボに比べると明らかにその大きさが分かります。
僕は子ども頃、虫を捕るのが大好きだったので、このオニヤンマも追いかけて
いました。ですが、飛行スピードが速くなかなか捕獲できなかったのを思い出します。
オニヤンマの飛行速度を調べてみると秒速2メートルとありました。
これは速いのかな?と思ったら、ギンヤンマは秒速7メートル、
ルリボシヤンマという種類になると秒速10メートルになるそうです。
これはもう、トンボは飛行速度が速いということでいいのかもしれませんね。
飛行速度が速いので、なかなか捕獲できないのですが、子どものころ、
そんなオニヤンマを捕まえようとして気がついたことがあります。
それは、少し待っていたらまたオニヤンマが同じ場所に戻ってくるということです。
なので、とり逃がしても、しばらく待っているとリベンジの機会が与えられるので、
何度か繰り返しているうちに捕獲できます。
オニヤンマには一定区域をパトロールし、侵入してくる同種の個体に
接触を図るという性質があるようなので、この行動にも当てはまりますね。
また、うまく捕まえた後、手でオニヤンマを掴むのにも注意が必要です。
僕も何度か噛まれたことがあるのですが、とにかく痛いです。
大きな顎が特徴で、肉食でもあるので噛まれると当然痛いですね。
何でもセミやスズメバチ、カマキリを捕食した事例もあるそうなので、
その獰猛ぶり、噛まれた時の痛さには頷けますね。
いや〜本当に痛いんですよね。噛まれると。でもかっこいいから
また捕まえたくなるんですよね。
そんなオニヤンマ、保育園の中にもよく入ってきます。
この間は部屋の中に入ってきたな〜と思ったら、しばらく室内を飛んだ後に、
回っている扇風機にむかって突撃して、撃沈してしまっていました。
「え?」と驚いてしまいました。
扇風機の風に吸い込まれたのかな?と思ったのですが、調べてみると
どうもそうではないようです。
オニヤンマのオスは羽ばたくものはメスだと思ってしまうそうです。
そういう性質があるため、回転しているものをメスと勘違いしたりするそうです。
なので、扇風機の回転に反応して接近してしまい、撃沈してしまったのですね。
なんともオスというのはどの世界でも憐れなものだなと思ってしまいます。
この性質を利用して、ひもの先に小石などをくくりつけたものをぐるぐる回して
オニヤンマを採取するという技法があるそうです。
おもしろそうですね。それにしてもこれは誰が思いついたんですかね。
夏が終わり、秋が深まると昆虫たちも姿を消します。
なんだか少しさみしいですね。
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