割と長い時間浸かって、1日の疲れをとるというようなイメージがありますが、
どうもそれは世界ではちょっと違うようです。
欧米などではシャワーが一般的で、ロンドンオリンピックの選手村でも、
半分ほどはシャワーしかついていない部屋だったそうです。
国によっては毎日はお風呂に入らない、シャワーもしないという
ところもあるそうです。
なぜ、このようにシャワーが主流になったのかというと、どうも
宗教などが関係しているそうです。
かつて、古代ローマにも、イギリスにも大浴場があり、
入浴を楽しんでいたようです。「テルマエロマエ」の世界を思い浮かべると
想像できそうですね。
そんな入浴ですが、宗教で「快楽」を禁止したために、
なくなっていったのではないかと言われています。また、伝染病が流行したから
という説もあるみたいです。
そうなると、日本のお風呂の歴史にも気になってきます。
日本のお風呂の歴史は6世紀頃が始まりだとされています。
仏教が伝わるとともに、中国から伝わってきたそうです。
仏教では、お風呂に入ることで、「七病を除き、七福を得る」とされ、
健康にいいと理解されていました。そのため、寺院では浴堂が備えられ、
庶民に入浴を施したことから、お風呂に入る習慣が生まれたのではとされています。
お風呂は江戸時代に大きく変化していったようなのですが、
それまでは「お風呂」と「湯」は区別されていたそうです。
「湯」は体を浸すものでしたが、「お風呂」は蒸し風呂のようなもので蒸気を
発生させ、その蒸気によって、蒸らされた体を擦ることで垢を落としていたようです。
今のサウナのようなものですね。
ちなみに、この「お風呂」の後に着替えるものを包んでいたのが「風呂敷」
だそうです。また、実際にお風呂にも敷いていたそうです。
蒸気が出ているお風呂だったので、そんな布を敷くことでちょうどいい
感じになっていたのですかね。
そして、江戸時代に入ると銭湯がうまれ、庶民が銭湯を楽しむという
銭湯文化がうまれていったようです。まだまだ細かく調べると、様々な
形態のお風呂があるようです。
そして、現代では日本では各家庭に必ずといっていいほど、浴槽があり、
入浴を楽しんでいますね。
お風呂一つとっても、世界と日本では違いますし、
日本においてもその歴史を知ると、今のお風呂が昔から当たり前ではなかった
ということを知ることができました。
形は違いますが、お風呂は日本人には馴染みの深いものだったのですね。
どうして、そんなに日本人はお風呂が好きなのでしょうか。
気持ちがいいからというこはもちろんなのかもしれませんが、
お風呂が伝わってきた時の「七病を除き、七福を得る」という
考え方が染みついているからでしょうか。
(ランプの湯)
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