自然の多い所に住んでいると、猪や猿といった生き物の
目撃情報をよく耳にします。実際に自分の目で見ることもあり、
いくら目撃情報があるからといっても、やはりそんな時には
「おお!」と驚いてしまいます。
そんな割と身近な存在でもある猿なのですが、
人と同じ昼行性で、日中に行動し、夜は寝るという活動サイクルのようです。
1日の活動は朝、夜が明け始める頃から活動を開始して、
食べ物を探して、食べたり、休息をしたりを繰り返します。
そして、日が暮れてくるとその日の泊まり場を決め、移動をやめて
眠りにつくそうです。このような生活を遊動生活と言うのだそうです。
ニホンザルは特定の巣を持たず、毎日泊まり場は変わるそうです。
確かに、そういえばサルの巣というのはあまり聞いたことがありませんね。
主に外敵に襲われにくい急斜面の森を泊まり場にするそうです。
季節に天候によっても変わり、木の上や根元、岩場などでも眠ります。
寝方は仲のいいもの、兄弟姉妹、親子など複数で体を寄せ合い寝るそうです。
また、単独の場合はしゃがんで手足を抱えた姿勢で眠ります。
なんだか単独の場合はちょっと寂しそうでもありますね。
サルは巣を持たないため、排泄を決まった所ではしないそうです。
ですので、所構わず排泄をします。そのため、排泄のしつけはできないそうです。
また、佐賀県が出している「サルやイノシシに出会った時の対応の手引き」には
このように書かれています。
「一般的に野生のサルはこちらが何もしなければ襲ってくることは
ほとんどありません。サルに出会った時には、おどかしたり、刺激しないで
落ち着いて、その場から立ち去ってください。サルと目線を合わせると威嚇された
と思い、人が視線をそらせた時に襲う場合があります。サルの目をみないでください」
とあります。
サルを見つけるとついつい見てしまいますが、もしかすると
それだけで威嚇していると思われるのかもしれませんね。
他にも視覚、聴覚、嗅覚は人間と同等とありました。
これにも驚きました。もっと嗅覚は凄れているのかと勝手に思っていました。
視覚も人間と同じくらいということはちょっと離れた所でサルを見つけた場合、
サルの方もこちらが見ているということにもなるのかもしれませんね。
サルの存在がそんなに遠いものではないので、
このような生態や対処法は少しは知っておいた方がいいのかもしれません。
相手のことを理解してこちらの行動を決めるということが
生き物との共存であるのかもしれませんね。
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