内田先生が森のようちえんで実践されてきたことは全ての保育、子どもと関わる大人のあり方でもあるんですよね。
例えば「森の中に行けば、制限があまりないんですよ。自然が素晴らしいから出かけているんじゃなくて、できるだけ制限のない所に出かけているんです。だから、もちろん制限があるとこに行けば、その制限やルールは子どもたちに伝えなければならない」というお話がありました。
制限がないということは「あれは、だめ」とか「それはしてはいけない」って大人が言わなくてもいいということですよね。ということは子どもたちが自らの意志で活動ができるということで、制限のない所では子どもたちは主体的に自発的に活動できるということだと思うんです。でも、これって自然じゃなくても普段の保育の中でも十分に意識できることだし、意識しなければいけないことですよね。そして、制限がある場合にはそれを伝えなければいけないということも大切なことなんだと思います。
他にも「全国の森のようちえん、保育園の活動の内容は様々でそれぞれに思いがある。それはそれでいいんです。そのことを子どもにも伝えてあげなければいけない。人はそれぞれに考えていることが違うんです。対立的な関係は自分と考え方が違う人がいれば、その人をダメだと決めつけたり、排除したりしようとする。そういう子どもを育てたいですか?違う考えの人でもその人を価値ある人間だと思えるような子どもたちを育てようとしている...」
これってまずは大人が見本を見せなければいけないんですよね。大人同士の関係で考えの違う人を排除しようとすることってよくあることじゃないかと思います。その姿を子どもたちに見せてしまうことってとても危険なことですよね。ましてやそんな気持ちで子どもと接しいると子どもに対してもそんな関わり方をしてしまうのではないでしょうか。
よく「気になる子」という言葉を耳にしますが、この「気になる子」ってなんなんでしょうか。みんなとは違う子ですか?言うことを聞いてくれない子ですか?それは言っているあなた自身が勝手に気になる子にしているだけのような気がするんです。まずは大人の姿勢からですよね。
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