2015年6月21日日曜日

家紋

日本美術の事典を見ていたら、たくさんの「家紋」が
のったページが出てきました。とにかく様々なデザインがあり、
形もかわいらしく、見ていておもしろかったです。
「家紋」といってすぐに思い浮かぶのがやっぱりあの
徳川家の家紋ですよね。格さんが出す印籠にばっちり刻印された
あの葵の紋章はなんともかっこいいものがありますね。
私も水戸黄門や暴れん坊将軍という時代劇が好きだったので、
あの葵の紋章には妙な憧れがありました。


家紋は日本だけで241種あり、5116紋以上の家紋があるそうです。
そういえば祖父の家の玄関にも家紋があったように思います。
どんな模様だったかは忘れてしまいましたが、子どものころ「うちにも
家紋があるんだ〜」と嬉しくなったのを覚えています。


家紋の起源は古くもともとは平安時代まで遡るそうです。
奈良時代などでは調度品に装飾目的として様々な装飾がなされていたそうなのですが、
平安時代になるとそれらが貴族が各家固有の目印としてつかうようになったそうです。
そして合戦などが増えてくる鎌倉時代では武士の間でも家紋が広がり、
合戦などで敵味方を区別するために様々な道具に家紋が入れられ、
武士の間でどんどん家紋が広がっていきました。


江戸時代になると戦も少なくなり、合戦における敵味方の区別のための家紋の
役割も変化し、権威の象徴としての家紋に変わっていったそうです。
また、日本では、武士だけではなく、
一般市民も広く家紋を用いるようになっていきます。
百姓、町人、役者、芸人、遊女などといった当時、社会的に低い身分の
人達も家紋を用いていたそうです。
この点は貴族などしか紋章が許されていなかったヨーロッパとは対照的な
ことだったそうです。
だからこそ、うちの祖父の家にも家紋があったのですね。
また、幕末の頃にはこれら日本の家紋のデザイン性が
海外で評価されるようにもなります。
確かに、様々な家紋を見ているとその丸みをおびた形の美しさや
左右対称の美しさ、細かいものをデザイン的に表現する感じや、
花や動物などを抽象的に表現された家紋を見ているとうっとりしてしまいます。
これを見ているだけでもなんだか刺激されてきますし、
家紋のシールがあれば、好みのものなんかをいろいろな所に貼ってみたいななんて
思ってしまいます。


「家紋」と検索して、様々な家紋を見るだけでも
こんなに種類があるんだということ、そしてそのデザイン性の
高さにうっとりしてしまいますよ。
家紋、何かに使えるかもしれませんね。

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