2015年10月12日月曜日

天空の蜂とバクマン。

ここ最近で二本の映画を観ました。
一つが「天空の蜂」で、もう一つが「バクマン。」です。
天空の蜂の原作は小説で、
バクマン。の原作は漫画で、どちらも原作のある映画です。
よく原作がある物語が映画になると、
原作と比較して、ああでもない、こうだったと
という話になることもあると思うのですが、
この二つの作品を観て改めて感じたのは、
映画は映画なんだということでした。


どちらもすごくおもしろい作品です。
映画を作る人ってすごいな。と映画を観ながら感じました。
どうやってこんな撮影の仕方をするのだろう?
よくこんな映像の見せ方を思いつくな〜。
と思うことの連続でした。


「天空の蜂」は映画を観終わった後に原作を購入して
早速、読んでみたのですが、映画の内容と原作の内容では
結構違う部分がありました。
あ、ここも違うんだ。おお、ここも違うのかと読みながら
気がづくのですが、そこで思ったのが、あの映画の脚本の方は
すごいなということでした。
二時間という映画の枠の中で伝えたいことがはっきりしていて、
その伝えたいことが伝わるように原作の内容を
うまく変えているなと思った時に、
そうか映画は映画なんだと気づかされました。


原作の延長線上に映画があるんじゃなくて、
全く別の物として楽しむという感覚が大切なのかもしれません。
「バクマン。」の大根監督がバクマン。の原作者の方に会いに
行った時に「映画には向いてないのは分かってるので、
監督の好きなようにやってください。何なら物語を変えてほしい」
ということを言われたそうです。


一つの価値観の中で良い悪いを決めるんじゃなくて、
いろいろな見方、表現の仕方があるということを
発見するように楽しんでいきたいなと気づかせてくれた
映画だったのかもしれません。


どちらも最高におもしろい作品です。
どちらも映画ってすごいな、映画を作る人ってすごいなと
思わせてくれる作品です。
いや〜観ることができて本当によかったなと思います。


あ、あとあとどちらもなんですが、
曲がすごくいいんです。
秦基博さんの「Q&A」とサカナクションさんの「新宝島」
がエンドロールで流れてきた時には驚きました。
自然と曲を聴きながら、映画を振り返っていたり、
なんなら、もう一つの作品を観ているそんな感覚にもなりました。
何かを作る人は本当にすごいです。


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