2011年10月21日金曜日

「ああすれば こうなる」

養老先生は現代は全てのことが「ああすれば こうなる」と思い込んでいる人が多いと仰られています。つまり「ああすれば こうなる」と思っている人は「どうにもならないことを受け入れない(以前、ブログにちょこっと書いてみました)」という人ではないのでしょうか。


自分も最近、現代人だなとつくづく感じたことがあります。それは先日、発売された「iPhone4S」についてです。10日に予約した僕に未だに入荷の連絡はありません。そのことに対しての不満を持っていました(まだ、持っているかな)。そんな不満を持っても仕方がないと思っているのに、やっぱり持ってしまう。予約すれば直ぐに手に入ると思っている。自分の思っていたようにならないので不満を持ってしまう。「ああすれば こうなる」と思っていますよね。


孫さんがtwitterで「世の中が悪いと嘆くだけでは何も変わらない」とつぶやいていました。まさにそれと同じことです。


ですが、よく養老先生も仰られていますが、現代はとことん「ああすれば こうなる」つまり人の意識で社会を作ってきた。人間が意識の中で作った都市はどうしても「ああすれば こうなる」ようになっている。そして、実際にそんな社会になった。だからこそ「ああしたのに どうしてこうならないの」という思いを強くするんでしょうね。


そうなるともう、自分自身かなり意識しないと「ああすれば こうなる」と常に思ってしまうことになりますよね。これは本当に気をつけないといけませんね。意識して修正しないといけない。「ああすれば こうなる」と思い込むことで他人への柔軟な対応もできなくなりそうです。


そんなことから養老先さんは自然に出ることをすすめています。自然は人間が意識して作ったものがない。つまり「ああすれば こうなる」ということが通用しないからです。僕たちが想像もできないことがたくさん広がっているのが自然です。そんな自然の中にいる子どもたちって柔軟な感情なんかを持っていきそうですよね。
もちろん、自然のような柔軟性を大人が持ち、子どもと接することもまた大切なのかなと思っています。















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