2011年11月20日日曜日

僕たちの伝説の教師 パート1

高校時代に部活の顧問をしてくれていたO先生。僕たちはそのO先生が大好きでした。それはO先生がとてつもないエンターティナーだったからです。今回はそのエンターティナーたる所以を少しだけ紹介したいと思います。

剣道部に所属していた僕たちが、ある試合に出かけた時のことです。試合前の練習に向う僕たちにO先生からアドバイスがありました。
「おまえら〜しっかりアスレチックだけはしとけよ〜」

.....そんなダイナミック物はこの会場にはないし、第一アスレチックをするなんて言葉があるのか.....はっ!!ストレッチか!!ストレッチしておけということか!!この日はこれはまだ序の口でした。

試合前には毎回、先生からの話があります。しかし、彼は(もはや彼でここからはいきます)剣道をかじった程度なので技術論の話はありません。この日もいつものように試合の流れの話から始まりました。
「え〜男子団体戦が終わったら、次は女子だいたんせんだ」
はっ!!?だいたんせん?大胆戦?脱ぐのか?誘うのか、大胆に?
僕たちはクスクスと笑いをこらえることしかできませんでした。

ここで少し話を変えて彼のホームルームでの話をしてみたいと思います。彼が2年生を担任していた時の話です。その日のホームルームの内容を何にするかという話になり、おもむろに彼から「ソフトボールをしよう」という提案がもちあがりました。実は彼は学生時代、野球部として活躍していた選手だったのです。そのため、自らファーストの守備位置につき、華麗なグラブさばきで生徒達とのソフトボールを盛り上げていました。

しかし、事件は起こりました。ショートの悪送球です。しかし、彼は名手「そんなボール、俺に任せろい!!」と言わんばかりに体と腕と足を伸ばし、華麗に捕球を試みる。ですが、体は正直でした。40をこえた肉体は足を絡ませ、182をこえた巨体は棒のように固まり、彼はそのまま転倒!!頭は打ち付けてしましました。その姿を見ていた生徒達は心配して彼のもとに駆け寄り、「先生!!先生!!大丈夫ですか!?」と声をかけるのですが、どうやら気を失ってしまい、反応がありません。

しばらく声をかけていると大きな巨体が「うっぷすぅぅ〜!!」と大きな声を吐き目を覚ましました(うっぷすぅぅ〜って.....)。

そして、心配して駆け寄ってきた生徒にこう言ったのです。
「お前らこんな所でなにしてんだ!!授業はどうした!!教室に戻れ!!」
えっ!!??
そうなんです、彼は記憶がとんでいたんです.....


そんな彼は単発的におもしろい人ではありません。瞬間、瞬間おもしろい。つまりは常におもしろい人でした。それは学校での授業でもです。彼は歴史担当の教師でした。もちろん、その伝説的な授業はマニアの間では話題沸騰だったので、僕も迷いなく、彼の「日本史」の授業を選択しました。

次回はその伝説的な歴史での授業の様子をお伝えしたいと思います。



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