2011年9月4日日曜日

智頭町森のようちえん「まるたんぼう」

先日、鳥取県智頭町にある森のようちえん「まるたんぼう」に行ってきました。そこでの感動はtwitterなんかでたくさんつぶやいたのですが、本当に素晴らしい一日でした。



智頭町の自然も素晴らしかったのですが、やはり、そこで探究心や好奇心をフル活動させ、主体的に遊んでいる子どもの姿、そしてそれをしっかりと見守る職員のみなさんの姿にもの凄い刺激を受けました。



感動はたくさん。本当に幸せな時間でした。
次はその様子や感じたことから自分達の活動を見直したり、もう一度考え直すことが必要です。
まず感じたことは、徹底した見守るという姿勢です。子ども達は高い崖のような所も歩きます、急な斜面も歩きます、もちろん今までの経験もあり、慣れてはいるのでしょうが、「危ないから、そっちはダメだよ」なんて声は聞こえない。森に入る前の道路でだって必要以上の声はかけない。これって果たして自分はできているんだろうかと思うと、まだまだな気がします。ここまで徹底した見守るという姿勢を見るとその思いはより強くなります。


「危ないよ」と言われたらそれは人の判断になる。というお話もありました。本当にそうですね。その瞬間に子どもは「あっ危ないのか」と自分の判断を使うことを止めてしまう可能性がある。これはとても納得でした。


次ぎに子ども達の活動は保証されている。子どももそれを理解しているということを感じました。森に着き、思うままに基地作りに取り組んでいた子ども達。でも、しばらくして「朝の会しようかな〜」という職員の方の声で自然と集まってきたのです。代表の西村さんの話にもありましたが、子ども達はこの朝の会が終わればまた、自分の好きなように遊べることを知っているから集まれる。それに朝の会も苦痛な時間ではない。しっかり活動が保証されているからきっと落ち着いているんだろうということでした。

保育所での生活はどうしても時間が優先されます。活動があっての時間というよりも、時間があっての活動。そんな印象を受けます。以前に比べるとかなり変わってきてはいるのですが、もう少し時間というものの捉え方を考えなければと思っています。


そして、智頭という地域と上手く繋がっている。これは代表の西村さんが以前研究していたマングローグからヒントを得ているそうです。
マングローグの破壊を止めるにはそれを違法に伐採する、伐採するしかない貧しい人達も救わなければいけない。そんな経験がこのまるたんぼうの活動にも活きているのだそうです。それは日々のブログや見学の際に感じました。


保育所や幼稚園と地域のあり方はこれからどんどん変わっていくものだと思います。まだまだ、はっきりと想像できていませんがこれからの課題にもなりそうです。


まるたんぼうの方達とのお話や、見学の様子から強く感じたことはやはり「関わる大人の姿勢」です。

環境はもちろん素晴らしいのですが、その環境は活かすのは関わる大人次第ではないでしょうか。どんなに良いバットやシューズを身につけたからといって、僕はプロ野球選手にはなれません。優秀な選手がたくさんいてもロボットには監督は務まりません。

それを活かすのは人なんだろうと思います。

「保育って楽で、楽しいものだと思います」こんなことを職員の方が言っておられました。この言葉に子どもとの関わり方が集約されている気がします。




出しゃばっているだとか、調子にのっているだとか、偉そうにだとか。
そう思われてもいいです。僕は素直にいいと思ったことを口にして、行動していきたいと思います。

そんな思いを強くさせてくれた素晴らしい時間でした。ぜひ、またお邪魔したいと思います。






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