2013年11月6日水曜日

相手がいて

自分で言うのもなんですが、練習では上手くできたり、
反応できたりと、いい動きをする時もありました。
「おーこれはいい感じだな」と思うこともありました。
だけど、本番ではダメなんですよね。全然、動けない。
練習でやってきたことを出せずにいつも終わっていました。



練習では、相手っていうのはいつもの相手なんですよね。
どう動いてくるのかもう、ほとんど分かってる。
だから、その辺のことを考えて、練習してなかったんです。
その辺っていうのは相手のことです。
僕の練習は「相手がいての練習」ではなかったんですよね。
相手はいつもの相手だから、特に変化がない。
だから、こちらも自分のペースで練習ができる。
ほとんどの時間を自分を見て練習してしまっていたんです。



そんなもんですから、いざ、本番で、
ほとんど知らないような人と相対することに慣れていないんです。
慣れだけじゃなく、そういう意識で普段から練習していないから、
相手に対応した動きがなかなかできない。
だから、あらら…となっちゃう訳です。



上手い人、強い人はそこがしっかりしているんだと思います。
相手を見て、自分がどう動くべきか、知っているし、それを常に考えている。
相手がいて、自分がある。
そういう人は強いです。
強かったです。
え?なんの話かって?
はい。これ、剣道の話です。
自分の現役時代を振り返って、どうして勝てなかったのかを思い出してみたんです。
なんだか、剣道だけの話ではない、気がしてきました。 

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